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禁煙するならザイバンという禁煙補助薬を!

1960年代の成人男性における喫煙率は80パーセントを超えていたという確実なデータが残っているように、かつてはタバコは大人になった証の様な存在として認識されていました。
当時の映画やドラマでは、かっこよくタバコをふかすシーンが定番のようになっています。
また、この頃は今では考えられませんが、電車や病院の中での喫煙も特に問題にはなりませんでした。
このような状況は、タバコの有害性が広く知られるにつれて徐々に変化するようになります。
特に、21世紀に入って以降は顕著であり、公共施設の大部分が終日禁煙になったのをはじめとして、路上や飲食店内での喫煙も禁止されるようになっています。

さらに、マンションの自室のベランダでタバコを吸っていたところ、煙が入ってきたということから上の階の住民から裁判を起こされてしまい、5万円の支払いを命ずるという判決が下されています。
また、タバコの値段も高くなっており、20本入りの大部分は1箱400円を超えています。
このために、1か月のタバコ代は容易に10,000円を超えることになります。
つまり、現在喫煙者でいるということは、健康面でデメリットがあるというだけではなく、社会的な信用を失うと共に経済的にも大きなダメージを受けてしまうということになります。

しかし、このように様々なマイナスが生じるということが頭で理解できていてもタバコを止めるのは簡単ではありません。
何故なら、極めて強い中毒性を持つニコチンという物質を含んでいるからです。
この物質は、脳内の受容体と結合することにより快楽物質を放出するという作用があるのですが、ニコチンが体外に排出されるに従い今度は不快物質が分泌されます。
このために、ニコチンが切れると非常にイライラと落ち着かない精神状態となり、タバコを吸わずにはいられなくなります。

また、口に加えるという動作を常時行っているために、タバコから離れると口寂しいという感覚になり、知らない間に吸ってしまうということも起こり得ます。
前者は身体的既存、後者は精神的依存といわれています。
つまり、禁煙に成功するためには、このような2種類の依存性を乗り越えなくてはならないということです。
この内で特にきついのがニコチンの作用による身体的な依存性で、大部分の人がこれを乗り越えられずに挫折することになります。
このために、これまで開発されてきた禁煙補助薬は、1960年代にヨーロッパで考案されたニコチン置換療法をベースとしたものが大部分を占めていました。
この方法は、ニコチンのみを摂取することにより、禁断症状に苦しむことなくタバコから離れられるという内容です。
煙を出さないのでタールや一酸化炭素などのニコチン以外の有害物質をシャットアウトできるという点が一番の特徴です。

しかし、ニコチンも血管を収縮させるという作用があるので、この方法では完全に安全というわけにはいきません。
そこで、現在注目を集めているのが、脳内の受容体に作用することによりニコチンによる中毒性から逃れられるという内容のザイバンという内服薬です。

ニコチンを含まないので安心!禁煙補助薬ザイバン!

ザイバンは、1969年にアメリカで開発されたブプロピオンという抗うつ薬の禁煙補助薬としての商品名です。
脳の受容体に作用することでニコチンによる中毒性や依存性を緩和するという内容で、禁断症状に苦しむことなくタバコから離れることが可能です。
なお、このように脳内の受容体に作用する禁煙補助薬といえば、禁煙外来で処方されているChampix
という薬が広く知られています。
この薬は快楽物質のドーパミンを少量だけ分泌すると共に、受容体に蓋をするように結合するのでタバコを吸っても美味しく感じなくなります。
つまり、この薬を服用するとタバコを吸わなくても平気でいられるうえに、吸う必然性もなくなるので自然に禁煙に成功できるという内容です。

これに対して、ザイバンの場合は有効成分ブプロピオンの作用により、ニコチンの離脱による苦痛を緩和させるという点が強調されています。
また、ブプロピオンは抗うつ薬としてアメリカでは使用されているように、いわゆる禁煙鬱になりにくいという点もメリットとなっています。
一方、ザイバンで報告されている副作用は、頭痛や吐き気、睡眠障害、動悸、めまいなどです。
これは、脳内の受容体に作用して禁断症状を緩和させるという裏返しの部分で、服用してみて副作用がキツイ場合は医療機関で対処してもらうことが必要です。

なお、元々は抗うつ薬として開発された薬で日本では禁煙補助薬としては承認されていません。
このために、朝晩1日2回という服用方法を厳守し、副作用などの異常が生じた場合はすぐにかかりつけ医に診てもらうなど安全性には十分に留意しなくてはなりません。

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